9社比較!ホームページ制作料金・web制作費用の相場【2020年版】
ホームページ制作を進める上で、まず初めに知りたいのが制作費の相場ですよね。web制作会社により料金が様々で、一体いくらくらいが打倒なのかが分からないと、相談するにも発注するにもどうして良いかわかりません。見積もりは出してもらったけど、それ自体が相場なのか?高いのか安いのかわからないなんていうこともあります。
新型コロナの影響もあり、当社にもウェブをリニューアルしたいというお問い合わせが増えています。多くの方がまずは予算を知りたいと質問を頂くので今回記事としてまとめることにしました。
2020年今年に入ってから、私が協力している会社にてウェブサイトをリニューアルすることになり、諸般の理由で当社以外のweb制作会社に発注する流れとなりました。
同社代表と相談の上、この際だからいくつか制作会社に相見積もりしてみようということになったので、web制作会社の代表である私が、8社に出して頂いたお見積もりをベースにウェブ制作料金の相場を考えてみます。
プラス、私が前職で勤めていた会社の制作料金を合わせて計9社のweb制作料金を比較しました。
ずばりホームページ制作の料金相場は!?
答え: 1サイト100〜150万円
9社の見積もりは65万円〜300万円(700万円や1,000万円の話も)と制作費に大きな開きがあり、それらを総合的に考えて料金相場を算定しました。
ウェブ制作費はどんなサイトを作るかにもよりますので、ページ数やシステム導入があるかどうかによっても様々です。
この料金が一般的な相場であると判断した前提条件や理由をご説明します。
今回のホームページ制作における前提条件
- 情報通信業の会社のコーポレートサイト
- 制作ページ数は10ページ程度
- ワードプレス等のCMS導入は不問
- 問い合わせフォームあり
- レスポンシブデザイン(ブレイクポイント不問)
- SEO対策不要
- コンテンツ制作は応相談
なお発注先は過去に取引のない新しく取引する企業です。
web制作の相見積もり先の選定について
今回、9社の見積もりをベースに相場を出しましたが、この9社の選定方法をご紹介します。
5社:ウェブサービス「アイミツ」のご紹介
株式会社ユニラボが運営する一括見積もりの「アイミツ」というサービスを利用しました。このサービスは、web制作をはじめ各種業務のアウトソーシングを一括見積もりできるサービスです。
例えば今回のようなweb制作の場合、一定の条件を入力すると見合った制作会社5社を紹介してくれます。
今回初めて利用させて頂いたこともあり、5社ともお打ち合わせさせて頂きました。
なお「アイミツ」での条件入力で予算については未入力(相談したい)としました。
1社:友人の勤め先
私の友人が勤めているweb制作会社があり、この際だから見積概算を相談させてもらおうということで相談してみました。
相見積もりであることと制作したい概要を伝え、ざっくりベースで見積もりを教えてもらいました。
2社:業界で有名なweb制作会社
おそらくweb制作会社であれば知っているだろう、全国的に有名な2社にウェブサイトから問い合わせをさせて頂きました。
1社:私が前職で勤めていた会社
私が以前勤めていたweb制作会社です。私自身が営業として販売して、また制作ディレクターとしてディレクションを行っていました。
web制作会社ごとの制作料金比較まとめ
相談経路 | 見積概算(税抜) | |
---|---|---|
A社 | アイミツ | 1,100,000円 |
B社 | アイミツ | 2,000,000円 |
C社 | アイミツ | 1,800,000円 |
D社 | アイミツ | 1,000,000円 |
E社 | アイミツ | 650,000円 |
F社 | 友人 | 800,000円 |
G社 | ウェブ問い合わせ | 3,000,000円〜 10,000,000円? |
H社 | ウェブ問い合わせ | 7,000,000円? |
I社 | 私の前職 | 1,800,000円 |
web制作会社 A社
動画をメインとした制作会社で、110万円の制作費のうち50万円がweb制作費、60万円が動画撮影・編集制作の料金でした。
同社は打ち合わせでの発想も面白くクリエイティブな企業だなという印象でした。要件が違えば発注してみたい会社の一つでした。
web制作会社 B社
web制作専門の会社で、制作実績も数千ある会社です。結果、同社にご発注することになりました。
なにぶん、私自身がweb制作会社をやっているため制作周りやウェブマーケティング等の知識があるため、他社の場合は「これならうちがやった方が良いのでは?」という気になってしまうことが多くありました。
しかし、同社は営業の方の信頼感が高く、またその方自身が東京エリアの責任者だったということもご発注の一因になったと思います。
web制作会社 C社
上場企業の子会社で、web制作中心とした会社でした。
営業担当の方が若々しく新人感の溢れる感じでフレッシュだったのですが、メールや電話でのコミュニケーションが微妙に噛み合わずに今回はお断りさせて頂きました。
ぜひもっと成長して輝いて欲しい営業担当の方でした。
web制作会社 D社
web制作が専門の会社です。同社はSEOに強く、アイミツで紹介してもらう前からウェブ検索で知っていた制作会社でした。
東京のホームページ制作関連の検索だと上位表示されます(そのほかの地域は不明)。
制作費も案外手頃で実績も豊富だったので最後まで検討させて頂いた制作会社でした。
営業の方から特に営業がなかったことだけが辞退させて頂いた大きな理由かと思います。
web制作会社 E社
通信系事業を行っている同社は、問い合わせへのお返事が一番早く、とてもスピーディーな会社でした。
また、見積もりも終始最安値でいて、価格で選びたいプロジェクトだったら同社にお願いしていた可能性が高いです。
今回は価格よりも質を優先したいことと、他と比べて安すぎたのが心配となってしまったためお断りさせて頂きました。
web制作会社 F社
知り合ってからはかれこれ10年くらいになり、以前にもweb制作を発注したことがあった友人が勤める会社にも相談してみました。
同社に依頼する場合の予算感としてざっくり80万円くらいかなという回答を頂きました。
web制作会社 G社
G社は有名な制作会社で、web制作に関わる制作者なら間違いなく知っているであろう制作会社です。
同社の制作するサイトはざっくりミニマムで300万円。予算に応じてカスタマイズやクリエイティビティーに予算を投下できる印象です。
ちなみに対面打ち合わせ前の電話ヒアリングでは「ご予算は1000万円以上ですか?以下ですか?」と聞かれました。
web制作会社 H社
H社は私自身がベンチマークするweb制作会社です。web制作会社ならほとんどが知っているであろう制作会社です。
ウェブで問い合わせましたが、その時点で予算・期間が合わずにお断りされてしまいました。同社のブログによると、最近は700万円以上の制作しか受けれていないということです。
web制作会社 I社
私自身が5年ほど前まで勤めていたweb制作会社です。
同社は自社でCMSを開発しており、制作自体は基本的にパッケージ販売としていました。CMSの提供費用の割合が高く、サイト制作には180万円〜230万円ほどで提供していました(と記憶しています。。)。
見積もりが高額だったweb制作会社の特徴
対象企業の中で高額な見積もりだったのはG社とH社で、共通しているのは同社のサイトがSEOに強く、業界でも有名な企業でした。
両社共にこれまでも制作実績を拝見させて頂いていまして、デザイン性や技術レベルが非常に高く参考にさせて頂くことも多くありました。
両社の制作実績を参考にすると、当社の予算感で考えてもデザイン・制作だけでも100万円では到底制作できず、最低でも200万円程度の予算は欲しいなという印象です。それだけ技術レベルも高いです。
デザインや制作以外のマーケティング部分にも予算をかけているはずなので、最低300万円というのも納得せざるを得ない金額かなと感じました。
おそらくマーケティングの観点や、他社にはない新しい提案などを検討するためにも予算を使っているのだと思います。
予測にはなりますが、ウェブ制作の問い合わせが多いため、予算が高いプロジェクトから順に受注できているのではないかと思います(予算だけではないと思いますが)。
技術力が高く、他社にない新しいアイディアの提案、ウェブマーケティングも含めた施策提案をしてもらえるという印象を感じました。
見積もりが最安値だったweb制作会社の特徴
E社には2回お見積もりをご相談したのですが、2回とも最安値のお見積もりを出して頂きました。
制作実績を拝見させて頂いても、デザイン性や技術レベルは申し分ないというか、問題ないというか、OKラインを超えてくる印象です。少なからずデザインに関しては安かろう悪かろうという感じではありません。
安い理由の一つとして「こちらで用意した内容と、こちらで出した参考サイトに近いデザインを形にする。」という印象を感じました。
各社ピンキリな制作料金でぶっちゃけ何が違うのか
web制作のコストにおいて、正直デザイン制作やコーディング(ウェブサイト化)する部分のコストは大きくは変わりません。
各社の料金の差は以下の要素が大きいと私は考えています。
- リード(商談)獲得のためのコスト(アイミツ掲載費・自社サイトのSEO費用等)
- 市場調査・競合調査などのマーケティングコスト
- 提案のための営業コスト
- トレンドデザインのインプットコスト
- 新しい技術のインプットコスト
- 新しい技術の導入コスト
- コンテンツ制作コスト
- 制作差し戻し等のリスクコスト
- web制作会社のブランドコスト
つまり、これらを省くことができれば制作費用は安くすることができるし、これらをweb制作会社に委託するのであれば制作費用は高くなるということです。
最低の予算で思い通りのホームページを作りたいならやるべきこと
上記のコストをなるべく少なくするのが、発注側でできることです。具体的には以下の3つを明確にします。
- 作りたいページ数(サイトマップ)を明確にする
- それらのページのコンテンツ(文章・写真)を全て用意する
- 各ページのデザインイメージを参考サイトベースでまとめる
この3つが整っていれば、制作側は頭を使わずに形にするだけです。web制作会社側でインプットすることは特になく、真似をするだけなのでコストとしては最低限に低いです。
もっと安くホームページ制作を発注するなら
ホームページ制作で予算を100万円も出せないという企業も多いと思います。そういった企業が検討できる方法は大きく3つあります。
業界に特化したweb制作会社・SaaSサービスを探す
例えば不動産業専門のホームページ制作会社や、美容室専門のホームページ制作サービスなどがこれにあたります。
これらの会社は、同業種に絞ることで業種に必要な機能をパッケージ化していることがあります。
例えば不動産を登録したり検索するシステムを作るだけで数百万円の開発規模になりますが、パッケージ化して使い回すことができれば、比較的安価に提供することができます。
デザインなどをテンプレート化している制作会社もこれに近いです。
自社の業種にあった制作会社を見つけることで安く発注できる可能性があります。
ホームページ制作をドアノック商品としている会社を探す
web制作会社ではないけれど、ホームページ制作もやっている会社があります。
格安のホームページ制作(多くの場合はテンプレート)で集客して、後に本流の商品を販売しているような会社があります。
こういった会社であれば、それなりのホームページを任せることができますが、機能などはそんなに期待できない場合が多そうです。
クラウドソーシング等で個人に発注する
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングだと更に安く発注することができます。
感覚的には20〜30万円程度から発注できると思います。
ただ、発注先の技術レベルは担保されませんので、発注先の選定には注意が必要です。
中にはクラウドソーシングで制作したけど、デザインや内容共に満足いかず再発注しているケースもあります。
ほぼ無料でホームページを作りたいなら
20〜30万円の予算ももったいないな、と思う場合は自作で作ることをオススメします。
WiXやPeraichiなど、コードなどを知らなくても自作でサイトを作れるサービスがあります。
これらのサービスを利用する場合、月1,000〜3,000円程度支払えば、自分のサイトを作ることができます。
予算はないけど時間はある、という事業者さんであればこれらを活用しましょう。
適正な料金でホームページ制作を発注するなら
あれやこれやと並べましたが、ざっくりweb制作会社にホームページを発注すると100〜150万円程度が相場感とお考え頂くとズレがないかと思います。
なお、当社にも料金表がございまして、通常のweb制作であればこれくらいの予算に収まるような料金になると思います。