キーワードとは?SEOと広告で欠かせない検索語句の選び方と使い方

キーワードって、そもそも何のこと?

「キーワードを意識してください」「キーワード選定が大事です」と言われても、何をどうすればいいのかピンとこない方は多いと思います。

まずシンプルに言うと、キーワードとは「ユーザーが検索エンジンに入力する言葉や言葉の組み合わせ」のことです。

たとえばGoogleで「東京 Web制作 格安」と入力したとき、この3つの言葉の組み合わせがキーワードです。「Web制作」だけの1語もキーワードですし、「東京 Web制作 格安 中小企業向け」という4語の組み合わせもキーワードです。

SEO(検索エンジン最適化)や検索広告の世界では、このキーワードをどう選ぶか・どう使うかが成果を大きく左右します。サイトを作っただけでは誰にも見つけてもらえません。「どんな言葉で探している人に届けたいか」を考えるところから、すべての施策が始まります。


キーワードの種類を知っておくと戦略が立てやすい

キーワードにはいくつかの分類方法があります。すべて覚える必要はありませんが、代表的なものを知っておくと、担当者やパートナーと話すときに議論が深まります。

検索ボリュームによる分類

最もよく使われる分類は、「月間何回検索されているか(検索ボリューム)」による区分です。

ビッグキーワード(ビッグワード)

月間検索数が1万回以上の、一般的で短いキーワードです。「Web制作」「SEO」「転職」などが代表例です。

多くの人が検索するため、上位に表示されれば大量のアクセスが見込めます。ただし、大手企業や専門メディアが上位を独占していることが多く、新しいサイトが競合するのは非常に難しい状況です。

ミドルキーワード(ミドルワード)

月間検索数が1,000〜10,000回程度のキーワードです。「Web制作 中小企業」「SEO 始め方」などが例として挙げられます。

ビッグキーワードより競合が少なく、ミドルキーワードは中規模サイトでも上位を狙いやすい範囲です。

ロングテールキーワード(スモールキーワード)

月間検索数が数十〜数百回程度の、複数の言葉を組み合わせた具体的なキーワードです。「東京 Web制作会社 中小企業 費用相場」のような長めのフレーズがこれにあたります。

一見、検索数が少ないので効果が薄そうに見えますが、実はこれが狙い目です。具体的なキーワードで検索している人ほど「本気で検討している人」であることが多く、問い合わせや購入につながりやすい傾向があります。また競合が少ないため、中小企業でも上位表示を狙いやすいのが大きなメリットです。

語数による分類

単体キーワード(ショートテール)

「SEO」「ホームページ」のように1語だけのキーワードです。検索ボリュームは多いですが、検索した人の意図がばらつくため、狙ったターゲットに届けにくいことがあります。

複合キーワード

「ホームページ 制作 費用」のように、複数の言葉を組み合わせたキーワードです。ロングテールキーワードと重なる概念ですが、こちらは語数の視点での呼び名です。複合キーワードほど検索意図が絞られ、訪問者のニーズが明確になります。


キーワードが重要な理由

SEOや広告を依頼したり、自社で取り組んだりする際に「なぜキーワードが大事なのか」を理解しておくと、施策の優先順位が見えやすくなります。

検索する人の「意図」がキーワードに現れる

「新宿 居酒屋 個室」と検索している人は、新宿で個室のある居酒屋を今すぐ探しています。「居酒屋 開業 費用」と検索している人は、居酒屋を開きたいと考えている人です。同じ「居酒屋」という言葉が含まれていても、ユーザーが知りたいことはまったく違います。

キーワードを通じて、検索ユーザーが何を求めているかを把握することが、コンテンツ設計や広告設計の出発点になります。

間違ったキーワードを狙うと「空振り」になる

仮に「Web制作」というビッグキーワードで上位に表示されたとしても、それを検索しているのが「自分でサイトを作りたい人」や「Web制作の学校を探している学生」だったとしたら、制作会社への問い合わせにはつながりません。

どれだけアクセスが集まっても、自社のターゲットと合っていなければ意味がありません。正しいキーワードを選ぶことが、無駄のない施策につながります。

広告費の無駄を防ぐ

リスティング広告(検索連動型広告)は、設定したキーワードで検索されたときに広告を表示する仕組みです。キーワード選定が甘いと、関係のない検索に対して広告が表示され、クリックされるたびに費用が発生します。

キーワード設計は、SEOだけでなく広告運用のコスト効率にも直結します。


キーワードの選び方(基本ステップ)

実際にキーワードを選ぶときは、どんな流れで進めればよいのでしょうか。パートナーに依頼する場合も、この流れを理解しておくと確認・承認がスムーズになります。

ステップ1:軸となるテーマ(ビジネス)を整理する

まず、自社のサービスや商品・ターゲット顧客を言語化します。「誰に・何を・どのエリアで提供しているか」を整理すると、候補キーワードの方向性が定まります。

たとえば「東京都内の中小企業向けにWebサイト制作を提供している」なら、「Web制作」「ホームページ作成」「中小企業」「東京」などの言葉が軸になります。

ステップ2:キーワード候補を広げる

軸となる言葉を起点に、関連するキーワードを幅広く洗い出します。この段階では数を重視して、まず候補を集めます。

このとき役立つのが、後述するキーワード調査ツールです。関連する言葉の検索ボリュームや、検索ユーザーがよく使う表現を機械的に洗い出せます。

ステップ3:検索意図を確認する

候補キーワードで実際にGoogleで検索してみて、上位に表示されているページを確認します。「情報を調べている人向けのコンテンツ」が多いのか、「商品やサービスを購入しようとしている人向け」のページが多いのかで、検索意図が読み取れます。

自社のサービスの購入・問い合わせにつなげたいなら、購買意欲の高い人が検索するキーワードを優先して選ぶのが基本です。

ステップ4:競合の難易度を確認する

候補キーワードで上位に表示されているサイトが大手ばかりであれば、短期間での上位表示は難しいと考えられます。逆に、個人ブログや情報の薄いページが多ければ、しっかりとした記事を作れば上位を狙えるチャンスがあります。

最初はロングテールキーワードから狙い、実績を積んでからミドル・ビッグキーワードに展開していくのが現実的な戦略です。

ステップ5:優先順位をつけてグループ化する

すべてのキーワードを一度に対策することはできません。「集客への貢献度」「競合の難易度」「自社との関連度」を掛け合わせて優先順位をつけ、取り組む順番を決めます。

テーマが近いキーワードはグループにまとめて、1ページで複数のキーワードをカバーできるよう設計すると効率的です。


キーワードをどこに入れればいいの?

キーワードを選んだら、それをどの場所に配置するかも重要です。SEOでは「適切な場所にキーワードがあること」が評価されます。

タイトル(titleタグ)

ページタイトルはSEO上、最も重要な配置場所です。対策したいキーワードはできるだけタイトルに含めるとよいとされています。検索結果にそのままタイトルが表示されるため、ユーザーが「このページは自分が探しているものだ」と判断する材料にもなります。

見出し(hタグ)

記事や页面の見出し(h2・h3など)にキーワードを入れることで、検索エンジンにページの内容を伝えやすくなります。すべての見出しに無理やり入れる必要はなく、自然な文脈で含めるのが理想です。

メタディスクリプション

検索結果のタイトル下に表示される説明文です。直接のSEO評価には影響しないとされますが、キーワードを含めることで検索ユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の向上につながります。

導入文・本文

ページの冒頭(導入文)と本文中にも、自然な形でキーワードを含めることが大切です。ただし、読みやすさを犠牲にして無理やりキーワードを詰め込む「キーワードの過剰使用」は逆効果です。Googleも不自然な詰め込みはマイナス評価します。

URL・alt属性

URLスラッグ(https://example.com/web-seisaku/ の「web-seisaku」部分)や、画像のalt属性(代替テキスト)にもキーワードを含めると、より丁寧な設計になります。


キーワード選定に使えるツール

キーワード選定は感覚だけでは難しく、データを使った調査が欠かせません。代表的なツールをご紹介します。

Googleキーワードプランナー

Googleが提供する無料ツール(Google広告のアカウントが必要)です。キーワードの月間検索ボリュームや、関連キーワードの提案を確認できます。広告出稿していなくても参考情報として活用できます。

Googleサーチコンソール

既にサイトを運営している場合、実際にどんな検索ワードで訪問者が来ているかを確認できる無料ツールです。「すでに自然流入があるキーワード」を把握し、強化する戦略に使えます。

ラッコキーワード

日本語に特化したキーワード調査ツールです。ある言葉に関連する「サジェストキーワード(検索窓に表示される予測変換)」を一括で取得できます。無料でも十分な機能があります。

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

SEO全般に対応した調査ツールです。キーワードの検索ボリューム・競合の難易度・関連キーワードを調べられます。無料プランと有料プランがあります。

Keywordmap(キーワードマップ)

日本製のSEO分析ツールで、キーワード調査から競合分析・記事設計まで幅広く使えます。本格的なSEO施策に取り組む場合に検討できるツールです。


よくある失敗パターンと対策

キーワード選定でうまくいかないときの多くは、いくつかの典型的なパターンに当てはまります。

難易度の高いキーワードばかり狙ってしまう

「たくさん検索されているから」という理由でビッグキーワードだけを狙うと、なかなか成果が出ません。まずはロングテールキーワードで実績を作り、徐々に難易度を上げていく戦略のほうが現実的です。

自社目線のキーワードを選んでしまう

「自社が使っている業界用語」で検索する一般ユーザーは少ないことがあります。顧客がどんな言葉で検索しているかを調べずに、社内の用語をそのままキーワードにしてしまうのは要注意です。

キーワードを詰め込みすぎる

1ページに多くのキーワードを詰め込もうとすると、コンテンツの質が下がります。1ページにつきメインキーワードは1〜2個に絞り、サブキーワードは自然な形で補完する設計が効果的です。

一度選んだら見直さない

検索トレンドは時代とともに変化します。数ヶ月に一度は検索ボリュームや順位を確認し、必要であればキーワード戦略を見直せるとベストです。


まとめ

キーワードは、「ユーザーが検索する言葉」であり、SEOや広告施策のすべての起点になるものです。

どんなに良いサービスや情報を持っていても、ターゲットが使っている言葉で発信できていなければ、検索で見つけてもらうことはできません。逆に、正しいキーワードを選べれば、規模の小さな会社でも着実に検索流入を増やせる可能性があります。

まずは「自分のターゲットがどんな言葉で検索しているか」を具体的に考えてみることが出発点です。キーワード選定はSEO施策の中でも、コストをかけずに取り組める最初のステップでもあります。

当社でもSEOの戦略設計から記事制作・改善まで一緒に考えています。「自社に合ったキーワードが何かわからない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

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