「ロングテールキーワードって聞いたことあるけど、自社のサイトに関係あるの?」と思っている方に向けて、この記事では基本的な意味からSEOへの活用方法まで、わかりやすくお伝えします。
特に中小企業のサイト担当者や経営者の方は、大手サイトと検索順位を争うのが難しいと感じているケースが多いはずです。ロングテールキーワードを正しく使えると、その悩みを解決するひとつの糸口になります。
ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせた検索キーワードのことです。月間の検索ボリューム(検索される回数)が少なく、一般的には1,000回未満のものを指すことが多いです。
たとえば「Web制作」という1語だけのキーワードに比べて、「新宿 Web制作 中小企業 費用」のように複数語を組み合わせたものがロングテールキーワードにあたります。
名称の由来は、検索キーワードをグラフで表したときの形からきています。縦軸に検索回数、横軸に競合性を並べると、左側には少数の高ボリュームキーワードが積み上がり、右側に向かって低ボリュームのキーワードが長い尻尾(テール)のように続いていきます。この「長い尻尾」の部分がロングテールキーワードです。
ビッグキーワード・ミドルキーワードとの違い
検索キーワードは大きく3つに分類できます。
ビッグキーワードは1語で構成された、月間検索ボリュームが1万回を超えるようなキーワードです。「SEO」「Web制作」「転職」などがその例です。検索されやすい反面、大手サイトが多数参入しており、中小企業が上位表示を狙うのは非常に難しいのが現実です。
ミドルキーワードは2語組み合わせのキーワードで、検索ボリュームは1,000〜1万回程度です。「SEO 対策」「Web制作 費用」といった組み合わせが該当します。ビッグキーワードよりは競合が少ないものの、やはり強いサイトが占拠していることが多いです。
ロングテールキーワードは3語以上の組み合わせで、検索ボリュームが1,000回未満のものです。「新宿 Web制作 中小企業」「SEO 対策 費用 相場 中小企業」のように具体的な組み合わせになります。競合サイトが少なく、検索する人の目的が明確であることが特徴です。
ロングテールキーワードが重要な理由
SEOにおいてロングテールキーワードが重要視される理由のひとつに、検索全体に占める割合の大きさがあります。
あるデータによると、全検索クエリの約94〜95%は検索ボリュームが少ないキーワードで占められているとされています。逆に言えば、ビッグキーワードだけを狙っていると、実際に検索されている大部分の需要を取りこぼしている状態になってしまいます。
中小企業のサイトでSEOを成功させるには、大手が激戦を繰り広げているビッグキーワードを正面から狙うより、ロングテールキーワードで確実に上位表示を積み上げていく戦略が現実的です。
ロングテールキーワードのメリット
検索上位を取りやすい
ロングテールキーワードは、競合サイトの数が少ないため、比較的短期間で検索上位を取れる可能性があります。
大手ポータルサイトや専門メディアは、検索ボリュームの大きいキーワードに注力することが多く、細かいロングテールキーワードまで手が回りません。そのため、中小企業や個人サイトでも上位表示できる余地が十分にあります。
コンバージョン率(成約率)が高い
ロングテールキーワードで検索してくるユーザーは、自分の悩みや目的がすでに明確になっています。
「Web制作」で検索している人はまだ情報収集段階かもしれませんが、「新宿 Web制作 中小企業 10万円以内」で検索している人は、具体的に発注先を探している段階にいます。すでに購買意欲や問い合わせ意欲が高まっているため、コンバージョンにつながりやすい傾向があります。
検索意図に合わせてコンテンツを作りやすい
検索ワードが具体的なほど、そのユーザーが「何を知りたいのか」が明確になります。ロングテールキーワードは検索意図が読みやすいため、的確な内容のページを作りやすく、ユーザー満足度も上がりやすいです。
Googleは「ユーザーの検索意図に最もよく応えているページ」を上位表示しようとしているため、検索意図にフィットした記事を作ることはSEOにも直結します。
サイト全体の専門性・テーマ性が高まる
ひとつのテーマに関連するロングテールキーワードを複数対策していくと、サイト全体として「このテーマに詳しいサイト」とGoogleに認識されやすくなります。これがドメインパワーの向上にもつながり、ビッグキーワードでの順位にも良い影響を与えることがあります。
安定したアクセスを見込みやすい
検索ボリュームが小さいキーワードでも、複数のロングテールキーワードで上位表示を取ると、流入の合計が安定してきます。1本の記事が何百ものロングテールキーワードで表示されることもあるため、積み重ねれば無視できないアクセス数になります。
ロングテールキーワードのデメリット・注意点
1本あたりのアクセス数は少ない
ロングテールキーワードは検索ボリューム自体が小さいため、1本の記事から得られるアクセス数には限界があります。「この1本で大量流入を狙う」という使い方には向かず、積み重ね型の施策として捉えることが大切です。
カニバリゼーションが発生しやすい
カニバリゼーションとは、同じキーワードや近いテーマの記事が複数あって、互いに検索順位を奪い合ってしまう状態のことです。ロングテールキーワードを狙って記事を量産すると、内容が似た記事が増えてしまうリスクがあります。
対策としては、キーワードと記事の内容をきちんと整理してから制作すること、似たテーマの既存記事がないかを確認することが有効です。
成果が出るまで時間がかかる
SEO全般に言えることですが、ロングテールキーワードで成果(検索上位・流入増加)を実感するまでには、3〜6ヶ月以上かかるのが一般的です。即効性はないため、長期的な視点でコツコツと取り組む施策として位置付けるのがベストです。
ロングテールキーワードの選び方
ビッグキーワードを軸に考える
まず、自社の事業に関連するビッグキーワードを決めます。これが全ての起点になります。
たとえば「Web制作」を軸にするなら、そこから「Web制作 費用」「Web制作 相場」「Web制作 依頼 流れ」「中小企業 Web制作 おすすめ」「新宿 Web制作」といった具体的なキーワードに展開できます。
検索サジェストを活用する
Googleの検索窓にキーワードを入れると表示される「サジェスト(候補)」は、実際に検索されているキーワードの組み合わせです。これをヒントにすると、ユーザーが実際に使っているリアルな言葉でキーワードを見つけられます。
検索窓に「Web制作 」(スペースあり)と入力してみると、よく検索される組み合わせが次々と表示されます。これをリストアップするだけで、多くのキーワード候補が得られます。
検索意図を確認する
候補が挙がったら、実際にそのキーワードで検索してみて、上位表示されているページの内容を確認します。
「比較・選び方を調べている人が多い」「費用の目安を知りたい人向けの記事が多い」といった傾向がわかれば、自分が作るページの方向性が決まります。検索意図とずれたページを作っても上位表示は難しいため、このステップは大切にできるとベストです。
競合の強さを確認する
キーワードが決まったら、競合サイトのドメインパワーや被リンク数を確認します。無料ツールでも調べられるため、強豪ひしめくキーワードを避けて勝ちやすいキーワードを選ぶことができます。
ロングテールキーワード選定に役立つツール
Googleサーチコンソール
Googleが無料提供するツールで、現在自分のサイトがどのキーワードで表示・クリックされているかを確認できます。すでに順位がついているキーワードを見つけて、そこから関連するロングテールキーワードを広げるのに役立ちます。
特に「表示回数が多いのにクリック率が低いキーワード」はコンテンツ改善の余地があり、ロングテール対策のヒントになります。
Googleキーワードプランナー
Google広告のアカウントがあれば無料で使えるツールです。キーワードを入力すると、月間検索ボリュームの目安や関連キーワードの候補を確認できます。複数のロングテールキーワード候補をまとめて調べるのに便利です。
ラッコキーワード
サジェストキーワードを一括で取得できる無料ツールです。Googleサジェストだけでなく、Yahoo・Bingのサジェストも同時に調べられるため、手動で調べるよりも効率的にキーワード候補を集められます。
Googleトレンド
キーワードの検索数の推移を時系列で確認できる無料ツールです。「季節によって検索数が変わるキーワードか」「注目が高まっているテーマか」を把握するのに役立ちます。
ロングテールキーワードで対策した記事を上位表示させるポイント
キーワードを選んで記事を書くだけでは不十分です。上位表示を実現するためには、以下のポイントを押さえておけるとより効果的です。
タイトル・見出しにキーワードを自然に含める
対策キーワードはページタイトルと、できればH2などの見出しにも含めることが基本です。ただし、不自然な詰め込みはGoogleの評価を下げる可能性があるため、あくまで読みやすさを優先しながら含めるのがベストです。
検索意図を満たすコンテンツを作る
そのキーワードで検索するユーザーが「何を知りたいのか」「何の悩みを解決したいのか」を把握して、それに答える内容を書くことが最も重要です。ボリュームだけ増やしても、ユーザーの疑問に答えていなければ上位表示は難しいです。
他のページと内部リンクでつなぐ
関連テーマの記事同士を内部リンクでつなぐことで、サイト全体のテーマ性が高まり、SEO評価にも良い影響が出やすくなります。ロングテールキーワードで書いた記事が、ビッグキーワードを対策したメイン記事を支える構造にするとより効果的です。
独自の情報・視点を加える
競合記事と全く同じ内容では差別化できません。自社の実体験・事例・具体的な数字・独自の見解を加えることで、他のサイトにはないオリジナルのコンテンツになります。Googleも独自性のあるコンテンツを評価する傾向があります。
まとめ
ロングテールキーワードは、検索ボリュームは少ないものの、中小企業のSEO戦略において非常に有効な手段です。競合が少ない・コンバージョン率が高い・検索意図が明確というメリットを活かして、コツコツと記事を積み上げることで、着実に検索流入を伸ばすことができます。
一方で、カニバリゼーションや量産による品質低下に注意しながら、ひとつひとつのキーワードに丁寧に向き合う姿勢が大切です。
当社では、お客様のビジネスに合ったキーワード選定から記事制作まで、SEO施策をトータルでサポートしています。「どのキーワードを狙えばいいかわからない」「記事を書いても順位が上がらない」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。