ワードプレスで最初に設定すべき5つの初期設定 & その他の設定まとめ
こんにちは、コーポレート・アイデンティティーをデザインする株式会社タビビト代表の三上です。
ワードプレスをインストールしてみたものの、その後どうしたらいいの?最初にやっておいた方が良い初期設定とかがあるのかな?など、初めてワードプレスの設定をする時はわからないことだらけですよね。
ブログを書き始める前に必ず設定しておいた方が良い項目もあるので、初期設定のポイントについてまとめます。本記事のワードプレスのバージョンは4.7.2ですが、近いバージョンのものなら大体同じですので参考にしてください。
本記事では設定ページの全ての項目を解説していますので、全部読むのが手間だなという方は、以下目次の5つの【重要】の部分だけ読み飛ばして頂いてもOKです。多くの設定はデフォルトのままで問題ありません。
管理画面の説明
管理画面を開くとこのような画面が開きます。(ワードプレスのバージョンによって少し違う場合もあります。)
「ダッシュボード」と呼ばれる画面で、ここが管理画面のホーム画面という捉え方でOKです。
ここから各メニューに移動するのに、左上の三本線のメニューボタンをタップします。
この左側に並んでいる一覧がメニューになっていて、下にスクロールして「設定」をタップします。
「設定」をタップすると、これらのメニューが出てきます。このメニューはブログを書き始める前に初期設定をしておいた方が良いでしょう。
ここからは具体的な各項目の設定内容に入っていきます。お手元の画面と見比べながら設定を進めてください。
設定 – 一般 –
一般設定では、サイト全体に関する一般的な設定を行います。(タイトルそのまんまですが、、)
【重要】サイトのタイトル
読んで字のごとく、ウェブサイトのタイトルを設定します。テーマ(デザイン)にもよりますが、多くの場合この文字がサイト画面の上部に大きく表示されます。
デフォルトのテーマ「Twenty Seventeen」では、このように表示されます。
テーマによっては、カスタマイズでサイトタイトルを画像にすることもできますが、サイトタイトルは全ページのtitleタグに反映されるので必ず設定しましょう。
例えば、当サイトのサイトタイトルは「Tabibito, Inc.」に設定してあり、当記事のtitleタグはこのようになっています。
「ワードプレスで最初に設定すべき5つの初期設定 & その他の設定まとめ – Tabibito, Inc.」
つまり、記事のページのtitleタグはこのようになります。
「○○○ブログ記事タイトル○○○ – ○○○サイトタイトル○○○」
SEO(検索エンジン最適化)対策にも影響するのでターゲットキーワードを入れると良いでしょう。
※ titleタグ・descriptionタグってなに?(現在、執筆中。)
※ SEOについてはこちら(現在、執筆中。)
【重要】サイトのキャッチフレーズ
サイトのキャッチフレーズもサイト画面上に表示されることがあります。上記の写真(テーマ: Twenty Seventeen)でも「Just anothor WordPress site」と表示されています。
また、特にSEO関連のプラグインを使用しない場合は、ここで設定した文章が「description」タグに設定されますので、SEOにも関係してきます。
※ titleタグ・descriptionタグってなに?(現在、執筆中。)
※ SEO関連のプラグインはこちら(現在、執筆中。)
WordPressアドレス(URL)・サイトアドレス(URL)
こちらはシステムと紐づいているので、変更しないようにしましょう。変更するとサイトが表示されなくなって取り返しのつかないことになる可能性があります。変更してサイトが表示されなくなってしまった場合は、専門の技術者にデータベースのデータ変更などをお願いしなくてはならないことになります。
メールアドレス
サイト管理者のメールアドレスを入力します。サイトに新しいユーザーが登録されたりした際や、サイトの更新(ワードプレス自体が自動更新される場合があります)にメールが届くようになります。
メンバーシップ
勝手にユーザー登録できるようになるチェックボタンです。基本的に勝手にユーザー登録されてブログ更新などされたら困るので、多くの場合はチェックしないで問題ないでしょう。
新規ユーザーのデフォルト権限グループ
ワードプレスにはユーザー権限が5種類あります。ここでは詳細は省きますが、ユーザー追加する際にも指定できるので特にいじる必要なしです。
※ ワードプレスのユーザー権限5種類の違い(現在、執筆中。)
タイムゾーン
日時の表示などに関わるので、設定は必須です。ほとんどの場合は「東京」となっているので、変更の必要はありません。
日付のフォーマット
ブログ記事の投稿日時の表示形式を変更することができます。特にこだわりたい方は設定しましょう。
時刻フォーマット
上記同様、時刻の表示形式を変更することができます。時刻が表示されないテーマも多いため、必要に応じて設定しましょう。
週の始まり
サイトのサイドバーなどにカレンダーを表示する際に必要な設定です。カレンダーを表示すると記事の更新日毎に見ることができる様になりますが、カレンダーを表示しない場合は設定不要です。通常、特定の日のブログ記事を見たい!と思うことはないでしょうから、特に設置する必要はありません。
サイトの言語
「日本語」になっていれば問題ありません。
設定 – 投稿設定 –
投稿設定では、投稿に関する初期設定を行います。
投稿用カテゴリーの初期設定
ブログ記事の投稿では、必ず一つのカテゴリーに属している必要があります。ここで設定したカテゴリーがデフォルトになるので、よく更新するカテゴリーを設定しておくと良いでしょう。
※ カテゴリーの設定についてはこちら(現在、執筆中。)
デフォルトの投稿フォーマット
テーマによっては、投稿フォーマットが変更できるテーマもあります。投稿フォーマットは、画像や動画などに適したサイトの表示ができる機能です。
基本的には「標準」に設定しておいて、変えたい場合は投稿ごとに選択するので良いでしょう。
メールでの投稿
メールでの投稿はほぼ使用しないと思いますので、項目全ての説明を割愛します。設定する場合はサーバー等の知識が必要になります。
情報更新サービス
PING送信という機能を使って、記事の更新情報を外部サービスにお知らせする機能です。近年ではPING送信を使わなくても、Googleなどのクロールが頻繁にあるため、特に設定する必要はありません。
設定 – 表示設定 –
表示設定では、サイトの表示画面や記事の表示数に関する設定を行います。
フロントページの表示
デフォルトのワードプレスのトップページはブログ記事一覧ですが、企業ウェブサイトなどトップページをブログ一覧ではなくする場合はこの機能を使用します。
使用する際は、固定ページにてフロントページ用・投稿ページ用のそれぞれページを作成して設定します。
1ページに表示する最大投稿数
記事一覧画面での記事表示数です。テーマの記事一覧ページのレイアウトにもよりますが、多く表示したい、または少なく表示したい場合はこちらを変更します。
RSS/Atom フィードで表示する最新の投稿数
RSS・Atom は記事の更新を受け取ることのできる仕組みです。RSSリーダーなどのサービスがありますが、あなたのブログをRSS登録したユーザーがいたら、その人たちに更新情報を自動発信することができます。
その際の表示記事数の設定です。特に変更の必要はありません。
※ RSSとRSSリーダーについてはこちら(現在、執筆中。)
RSS/Atom フィードでの各投稿の表示
RSS読者をあえて自分のページへ誘導したい場合は、「抜粋のみを表示」を選択した方がよいでしょう。ただ、RSS読者はRSSリーダー内で読みたいと思っているので、「全文を表示」にした方が親切です。
【重要】検索エンジンでの表示
このチェックをつけていると、検索でヒットすることがありません。サイトが整うまではチェックつけていて良いですが、公開時には必ずチェックを外しましょう。
設定 – ディスカッション –
ディスカッション設定では、記事へのコメントに関する設定を行います。
投稿のデフォルト設定
この投稿に含まれるすべてのリンクへの通知を試みる
記事を投稿した際に、他サイトへの外部リンクがあった場合、そのサイトに向けてサイトを紹介している旨のPINGを送信することができます。相手が受け取る設定をしていたら相手に通知が届きます。
新しい記事に対し他のブログからの通知(ピンバック・トラックバック)を受け付ける
上記とは逆に、他サイトから自分のサイトに被リンクがあった場合、自分宛にPING送信を受け取る設定ができます。
ネット上でお互いにリンクを貼るなりでコミュニケーションを取っていた時にはよく使われていましたが、SNSなどが増えた今では、あまり使う場面がないかも。
※ ピンバック・トラックバックについて詳しくはこちら(現在、執筆中。)
【重要】新しい投稿へのコメントを許可する
コメント機能を使うかどうかの基本設定です。コメント機能を使いたくない場合はチェックを外しましょう。また、各記事でもコメント機能の公開・非公開は選択できるので、記事毎に設定することも可能です。
コメント機能を使う場合は、以下の設定も読み進めてください。また、コメント機能を使う場合は、後述するワードプレスプラグインのAkismetは必須のプラグインになりますので、インストールしておきましょう。
他のコメント設定
コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする
そのままの内容ですが、コメントをするのにメールアドレスの入力を求めるのはユーザーにとって手間なので、チェックを外すと良いでしょう。
ユーザー登録してログインしたユーザーのみコメントをつけられるようにする
自分のサイトに登録しないとコメントできないようにする設定です。わざわざ登録するユーザーはいないでしょうから、こちらもチェックを外したままでよいでしょう。
○日以上前の投稿のコメントフォームを自動的に閉じる
過去の記事のコメントフォームを閉じる設定です。コメントフォームを閉じる必要は特にない場合は、チェックを外したままでOKです。
コメントを○階層までのスレッド (入れ子) 形式にする
コメントに対して返信する時に、階層形式で表示されます。どのコメントに対しての返信かわかりやすいように、階層形式にしておくのがよいでしょう。階層の数は任意でOK。
1ページあたり◯件のコメントを含む複数ページに分割し、◯のページをデフォルトで表示する
コメントが◯件を超えた時に、コメントを別ページで表示する設定です。通常のブログであれば50件以上のコメントが入ることはなかなかないので、デフォルトの設定で問題ないでしょう。
後半の「◯のページをデフォルトで表示する」は、コメントがページ分割された際にコメントを新しいページを先に表示するか、古いページから並べるかの設定です。新しいコメントが表示されている方がユーザーとしても確認しやすいのでデフォルトの「最後」のままでOK。
◯コメントを各ページのトップに表示する
コメントを新しい順に並べるか、古いものから並べるかの設定です。新しいコメントが表示されている方が鮮度が高くも見えるので、「新しい」に設定するのがオススメです。
自分宛のメール通知
コメントが投稿された時
コメントが投稿されるたびにメールが届くのが手間になるようであれば、チェックを外しましょう。個人的には外しています。
コメントがモデレーションのために保留されたとき
後述するスパムなどでモデレーション待ち状態になったコメントがあった場合にメールが届く設定です。大方スパムなので、こちらもチェックは外しておきましょう。
コメント表示条件
コメントの手動承認を必須にする
ユーザーのコメントを自動公開にするか、運営者の手動承認を必要とするかの設定です。スパムや嫌がらせなどが多い時にはチェックしましょう。
すでに承認されたコメントの投稿者のコメントを許可し、それ以外のコメントを承認待ちにする
上記の手動承認の設定を問わず、WordPress.com にログインしていない匿名のユーザーの場合は、毎回承認コメントが求められます。WordPress.com にログインしているユーザーや同じメールアドレスで、過去にコメントを承認しているユーザーの投稿は自動的に承認になります。
コメントモデレーション
コメントモデレーションは特定のキーワードを含むコメントや、リンクが◯個以上あるコメントを自動的に承認待ち状態で非公開にする設定です。スパムコメントが多い場合は、リンクの数の設定や、文章内にある共通のキーワードを設定してコメントが自動公開にならないように設定しましょう。
コメントブラックリスト
上記のコメントモデレーションよりも厳しい設定で、キーワードが含まれているコメントは承認待ちではなく、そのままゴミ箱行きになります。スパム系で通常のユーザーがコメントしないようなキーワードがあれば設定しましょう。
Akismetプラグインを使うと大幅にスパムコメントを排除できるので、これらの設定よりも先にAkismetの導入がオススメです。詳しくは「さよならスパム!ワードプレスのAkismetプラグインの設定・アクティベート方法」で書いています。
アバター
アバターはコメントや記事投稿で表示されるプロフィール画像(またはアイコン等)のことです。ワードプレスでは設定により、コメント部分に以下のようなアイコンを表示することができます。
自分自身のアバターの表示については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
※ ワードプレスのアバター表示に必要なGravatarの登録から設定まで(現在、執筆中。)
※ ブログ記事に投稿者情報を表示するプラグインまとめ(現在、執筆中)
アバターの表示
まず、アバターを表示するかしないかを設定できます。ユーザーのアバターを表示するか否かの設定で、多くのユーザーは自分自身のアバター登録をしていないはずなので、チェックを外して非表示にするのがオススメです。
非表示に設定したら、この先のアバターに関する設定は不要です。(設定画面からも消えます。)
評価による制限
Gravatarでアバター登録した方にはわかるかもしれませんが、アバター登録の際にアバターの設定を上記のG・PG・R・Xで登録することができます。良くない(サイトの方針と合わない)アバターを表示しない目的で設定してもよいでしょう。ただ、この評価の設定はアバター登録者に依存されるので、制限しても不適切なアバターが表示される可能性があります。
デフォルトアバター
アバターを持っていないユーザー向けのアバター設定です。コメントユーザーの意図もあるので、ミステリーパーソンか空白にしておくのがオススメです。
設定 – メディア –
メディア設定では、記事に表示される画像サイズの設定を行います。多くのテーマでは独自の画像サイズが設定されているため、設定しなくても問題ない場合がほとんどです。
しかし、画像データの容量が重すぎる場合はページの読み込みが遅くなり、ユーザビリティー(ユーザーの使い勝手)の低下により、SEO対策の効果低下にもつながり兼ねません。ユーザーにとって最適な画像サイズの設定を行うのがオススメです。
※ 記事内の画像サイズを調整する(現在、執筆中。)
画像サイズ
ワードプレスでは、大きな画像をアップロードした際にも自動的に小さくいくつかのサムネイルを作ってくれます。それらのサイズを指定することができます。
テーマを使用する際、多くの場合は独自に設定された画像サイズがあるので特に設定の必要はありません。
ファイルアップロード
アップロードした画像を自動的に整理して保存してくれます。このフォルダを見ることはほとんどないですが、デフォルトでチェックの入ったままでよいでしょう。
設定 – パーマリンク設定
パーマリンクとはURL(アドレス)のことです。例えば「http://example.com」というサイトの場合に、各記事のURL「http://example.com/○○○/」の【○○○】部分をどのように表示するかの設定です。
パーマリンクの設定は非常に重要で、URLはネット上に唯一無二のものであり、このURLに検索が紐づくので、途中で変更することはできません。サイト公開前に必ず設定しておきましょう。
【最重要】共通設定
重要な理由は上記の通りですが、どのように設定したら良いでしょうか。パターンとしては大きく4つあります。
- 日付を入れる
- カテゴリーを入れる
- 投稿名(タイトル等)を入れる
- 投稿IDを入れる
結論から言うと「4. 投稿IDを入れる」がオススメです。
その際は「カスタム構造」にチェックを入れて記入欄に【 /%post_id%/ 】と入力します。
この設定にするとURLは「http://example.com/1234/」などと投稿記事のID(数字)が表示されるようになります。
理由は、日付やカテゴリーはサイトの構成を変更する際などに変わる可能性があります(日付は基本的に変わりませんが)。また、投稿名を入れる方法はSEO対策としても効果があるという声もありますが、毎回毎回設定するのに手間がかかりますし、日本語だとSNSに投稿した際などに文字化けする原因になるためです。
当サイトも【 /%post_id%/ 】の設定です。
※ 重要項目は以上です。
オプション
サイトのURLが長くなることは不便なので、特に設定の必要はないでしょう。
ワードプレスの初期設定まとめ
いかがでしたでしょうか。色々と項目が多くて難しそう。。。と思った方もいるかもしれませんが、実は必ずやらなきゃいけない設定は5つのみです。
ワードプレスでブログを書き始める際の目的は、アクセスを集めることがほとんどだと思います。その目的のためには、ワードプレスの初期設定はそんなに難しいことではありません。