GA4とは何かをわかりやすく解説。導入方法から活用のコツまで

GA4はサイト改善の「現場カメラ」

Webサイトを運営していると、「どんな人が来ているんだろう」「どのページが見られているのかな」という疑問が出てきます。そのときに頼りになるのがGA4(ジーエーフォー)です。

GA4は、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。正式名称は「Google Analytics 4(グーグルアナリティクス4)」といい、サイトを訪れた人の行動をデータとして記録・確認できます。

いつ・どこから来たのか、どのページを見たのか、問い合わせまで至ったのか。これらをすべて数字で把握できるのがGA4の役割です。

「サイトに人は来ているはずなのに、なぜ問い合わせが増えないのか」という悩みを持つ方にとって、GA4はその理由を探る出発点になります。

GA4で何がわかるのか

GA4を使うと、大きく4つのことがわかります。

どんな人がサイトに来ているか

年齢・性別・居住地・使っているデバイス(スマホかPCか)などのユーザー属性を確認できます。「20〜40代の女性が多い」「スマホからのアクセスが全体の70%」といったことが見えてきます。

どこから来たか(流入経路)

サイトに来た人が、どこを経由してきたかを確認できます。主な流入経路は次の通りです。

  • Google・Yahoo などの検索エンジンから来た(オーガニック検索)
  • リスティング広告やSNS広告から来た
  • InstagramやX(旧Twitter)から来た
  • ほかのサイトのリンクから来た
  • URLを直接入力して来た

どのルートで来る人が多いか、どのルートで来た人が問い合わせに至りやすいかを分析することで、力を入れるべき施策が明確になります。

サイト内でどんな行動をしたか

どのページを見たか、どのくらいの時間滞在したか、どこで離脱したかを確認できます。「サービスページまで来てくれているのに、お問い合わせページに進まない」「トップページだけ見てすぐに帰っている」といった状況が数字で見えます。

問い合わせや購入など、目標をどのくらい達成できているか

コンバージョン(問い合わせ・資料請求・購入など、サイトのゴール)の達成数や達成率を確認できます。月に何件の問い合わせがGA4経由で確認できるかを追うことで、サイトの成果をデータで評価できます。

GA4はなぜ必要なのか

「なんとなくサイトに人は来ているし、不満はない」という方でも、GA4を見てみると意外な発見があることが多いです。

たとえばこんなケースがあります。

よく見られているページが、意外と問い合わせにつながっていない

アクセスが多いページが必ずしも成果に直結しているとは限りません。GA4を見ると、「実績ページはよく見られているのに、そこからお問い合わせページへ進む人が少ない」といった課題が見つかることがあります。CTAボタンの位置を変えるだけで改善できることもあります。

スマホでの閲覧比率が思ったより高い

「うちのお客さんはPCで見るだろう」と思っていたら、実は7割以上がスマホからだった、ということも珍しくありません。スマホ表示の最適化が後回しになっていると、多くの方に不便な体験をさせてしまっているかもしれません。

広告からの流入が多くても、成約率が低い

広告費をかけて多くの人を集めていても、サイト内で離脱している場合、GA4でその流れが確認できます。流入経路ごとの成果を比較することで、費用対効果の高い施策に集中できます。

データがなければ「なんとなくうまくいっている気がする」で終わってしまいます。GA4を活用することで、根拠を持った改善ができるようになります。

旧バージョン(ユニバーサルアナリティクス)との違い

GA4は2020年10月にリリースされた、Googleアナリティクスの最新バージョンです。それ以前に使われていた旧バージョン(ユニバーサルアナリティクス、略してUAとも呼ばれます)とは、いくつかの点で大きく異なります。

旧バージョン(UA)は2024年7月1日にデータへのアクセスが完全に終了しており、現在はGA4が唯一の選択肢となっています。

計測の単位が変わった

UAでは「セッション(訪問)」を基本単位として計測していましたが、GA4では「イベント(ユーザーの行動)」を基本単位としています。

ページを開く・ボタンをクリックする・フォームを送信するといった、一つひとつの行動をイベントとして記録します。より細かいユーザー行動の把握が可能になりました。

スマホアプリとウェブをまとめて計測できる

UAはウェブサイト専用でしたが、GA4はスマホアプリとウェブサイトの両方を一つのプロパティで計測できます。アプリとウェブを両方運営している場合、ユーザーの行動を統合的に把握できます。

機械学習による予測機能が加わった

GA4には機械学習(AI)を活用した予測機能が搭載されています。「このユーザーが今後30日以内に購入する可能性が高い」といった予測データを活用して、より精度の高いマーケティング施策につなげることができます。

データの保持期間に注意が必要

GA4のデフォルト設定では、データの保持期間が2ヶ月になっています。半年前・1年前のデータと比較したい場合は、設定変更が必要です(最大14ヶ月まで変更可能)。GA4を導入したら早めにこの設定を変えておけるとベストです。

GA4の導入方法の流れ

GA4の導入は、Googleアカウントさえあれば基本的に無料で行えます。大まかな流れは次の通りです。

Googleアナリティクスのアカウントを作成する

Googleアカウントにログインした状態で、Googleアナリティクスのページにアクセスし、アカウントとプロパティを作成します。会社名・サイトのURL・業種などを設定します。

計測タグをサイトに設置する

GA4が提供する計測用のコード(タグ)をウェブサイトに埋め込みます。WordPressを使っている場合はプラグインや設定画面から比較的簡単に設置できます。Googleタグマネージャーを使う方法もあります。

この作業はWeb制作会社に依頼するケースも多く、初めての方は専門家のサポートを受けながら進めると安心です。

初期設定を整える

タグを設置しただけでは、まだ分析に必要な設定が不十分な場合があります。導入後に行えるとベストな設定は次の通りです。

データ保持期間を14ヶ月に変更する

デフォルトの2ヶ月から14ヶ月へ変更します。過去データとの比較に必要な設定です。

自社のIPアドレスを除外する

自社スタッフがサイトを確認した際のアクセスも計測されてしまうと、データが歪みます。自社のIPアドレスを除外設定することで、より正確なデータになります。

Googleサーチコンソールと連携する

GA4とサーチコンソールを連携させると、どのキーワードでサイトが表示されているか・クリックされているかのデータもGA4 内で確認できます。SEO改善に活用しやすくなります。

コンバージョンを設定する

問い合わせフォームの送信完了や資料請求など、サイトのゴールとなるアクションをGA4に「コンバージョン」として登録します。これを設定することで、成果件数を追跡できます。

GA4の主要レポートの見方

GA4の管理画面には複数のレポートがあります。最初に押さえておきたいのは次の3つです。

リアルタイムレポート

今この瞬間、サイトに何人のユーザーがいるかを確認できます。SNS投稿後やキャンペーン開始直後など、施策の即時効果を確認する際に役立ちます。

集客レポート

流入経路ごとにユーザー数やエンゲージメント率(サイトへの関与度)を確認できます。「どのチャネルからの流入が最も成果につながっているか」を把握するのに使います。

エンゲージメントレポート

ページごとのビュー数・滞在時間・イベント数などを確認できます。「どのページが読まれているか」「どのページで離脱が多いか」がわかります。

GA4活用でよくある疑問

データがゼロのまま動かない

タグが正しく設置されていない場合、データが取得できません。Googleタグアシスタント(Chromeの拡張機能)などを使って、タグが正常に動作しているか確認できます。

セッション数が急に下がった・増えた

GA4のアップデートや設定変更、サイト自体の変更(リニューアル・URLの変更など)によって数値が変動することがあります。変動があった日に何らかの変化がなかったか確認するのが最初のステップです。

UAと数値が一致しない

GA4とUAは計測方式が異なるため、同じ期間でも数値が合わないのは正常です。単純に「セッション数がGAのときより少なくなった」と感じる場合でも、計測の定義が異なるためです。

GA4を活用した改善の進め方

GA4は導入しただけでは意味がなく、データを読み取り、改善に活かして初めて価値が出ます。

シンシエイトでは、GA4のデータを定期的に確認しながら、次のようなサイクルで改善を提案しています。

定期的なレポートで数値の変化を把握する

月次でアクセス数・流入経路・コンバージョン数などを確認します。前月・前年同月との比較を行い、傾向を読み取ります。

課題ページを特定して改善仮説を立てる

離脱率が高いページ・コンバージョンに至らないページを特定し、「なぜそうなっているか」を考えます。デザイン・コンテンツ・CTAの配置など、複数の仮説を立てて優先順位をつけます。

改善を実施して効果を検証する

仮説に基づいて改善を加え、数値が変化したかどうかを確認します。一度に複数を変えると要因が特定できないため、一項目ずつ確認するとデータの精度が高まります。

このサイクルを続けることで、サイトの成果は少しずつ改善されていきます。「どこから手をつければいいかわからない」という場合は、まずGA4のデータを見ながら一緒に現状を整理することをおすすめしています。

まとめ

GA4は、Webサイトの「いま」を数字で把握するための基本ツールです。

  • どんな人が来ているか
  • どこから来ているか
  • サイト内でどんな行動をしているか
  • 問い合わせにどのくらいつながっているか

これらをデータで確認することで、勘や感覚ではなく根拠を持った改善ができます。

導入は無料で、初期設定を丁寧に行えばすぐに使い始められます。まだ導入していない方は、まず設定から始めてみるところからスタートできるとよいです。

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