「検索結果の説明文」とだけ知っていても、実はスニペットにはいくつかの種類があって、それぞれ対策の仕方が違います。Googleが検索結果に何を表示するかを理解しておくと、サイトからの問い合わせを増やすための打ち手がはっきり見えてきます。このページでは、スニペットの意味・種類・クリック率を上げるための考え方を、できるだけわかりやすくお伝えします。
スニペットとは何か
スニペット(snippet)は英語で「断片」「切れ端」を意味する単語です。SEO・Webマーケティングの文脈では、Googleの検索結果画面に表示されるページの説明情報のことをまとめてスニペットと呼びます。
たとえば「Webサイト リニューアル 費用」と検索したとき、画面に並ぶ各検索結果には、ページタイトルのすぐ下に数行の説明文が表示されます。あの説明文の部分がスニペットの代表的な形です。
ユーザーはタイトルとスニペットを見て「このページが自分の知りたいことに答えてくれそうかどうか」を一瞬で判断します。つまり、スニペットはサイトに来てもらえるかどうかを左右する「看板」のような役割を持っています。
スニペットが検索順位より重要なこともある
SEOというと「何位に表示されるか」に注目しがちですが、実は同じ検索順位でも、スニペットの内容によってクリック率が大きく変わります。
2位に表示されているページでも、スニペットが魅力的で検索意図にピタリと合っていれば、1位より多くクリックされることがあります。逆に1位でもスニペットがわかりにくければ、ユーザーは2位・3位を選びます。
順位を上げることと並行して、スニペットの内容を磨くことが、実際の集客につながる近道のひとつです。
スニペットの3つの種類
スニペットは大きく3種類に分けられます。それぞれ見た目も対策方法も異なります。
通常のスニペット
もっとも一般的な形で、検索結果のほぼ全ページに表示されています。
- ページタイトル(青文字・リンク)
- URL
- ページの説明文(100〜130文字程度)
この説明文の部分をSEOでは「メタディスクリプション」と呼びます。HTMLのメタタグとして設定した文章が表示されることが多いですが、Googleがページ本文から自動的に抜き出して表示することもあります。
リッチスニペット(リッチリザルト)
通常のスニペットに、画像・評価(星マーク)・価格・レシピの材料・よくある質問など、追加情報が表示されるものです。視覚的にひと目で目立ち、クリック率が上がりやすいという特徴があります。
Googleがリッチスニペットを表示するためには、ページのHTMLに構造化データと呼ばれる特別なコードを埋め込む必要があります。Googleが対応している構造化データの種類は30種類以上あります。代表的なものとして、以下のようなものがあります。
レビュー・評価
ユーザーの口コミをもとに★の数が表示されます。飲食店・クリニック・サービス業のページでよく見かけます。
FAQ(よくある質問)
「よくある質問」形式のコンテンツに構造化データを設定すると、検索結果にアコーディオン形式で質問と回答が表示されます。スペースが大きくなるため、競合より目立ちやすくなります。
商品情報
価格・在庫状況・レビュー評価が検索結果に表示されます。ECサイトや商品紹介ページに有効です。
パンくずリスト
「ホーム > SEO > スニペット」のようなサイト階層がURLの代わりに表示されます。どのカテゴリの情報か一目でわかるため、ユーザーの安心感につながります。
イベント・求人情報
セミナーの日程・場所や求人の雇用形態・給与などが検索結果に直接表示されます。
レシピ
料理の所要時間・カロリーなどが表示されます。食品・飲食業のサイトに向いています。
強調スニペット(フィーチャードスニペット)
強調スニペットは、検索結果の通常の順位より上の位置に、質問の答えをまとめた形で表示される特別な枠です。「ゼロ位」と呼ばれることもあります。
たとえば「メタディスクリプションとは」と検索すると、検索結果の一番上に箱状の説明文が表示されることがあります。あれが強調スニペットです。
表示形式には主に3種類あります。
文章形式
質問に対する回答を数行の文章で表示します。「○○とは」「○○の意味」といった定義を調べるクエリでよく表示されます。
リスト形式
箇条書きや番号付きリストで情報を整理して表示します。「手順」「ランキング」「比較」といったクエリに多く見られます。
テーブル形式
表形式でデータを整理して表示します。「○○の比較」「○○一覧」といったクエリで使われます。
強調スニペットに採用されると圧倒的な視認性を得られますが、採用されるかどうかはGoogleが自動的に判断します。確実に表示させる方法は公式には公開されていません。
スニペットとクリック率の関係
スニペットがクリック率に影響することは多くのデータが示しています。同じページでも、検索キーワードによってスニペットの内容が変わることがあります。Googleはユーザーが入力したキーワードに合わせて、スニペットに表示する内容を調整しているからです。
また、スニペット内にユーザーが検索したキーワードが含まれると、その部分が太字で強調表示されます。視覚的に目立つため、「このページは自分の知りたいことが書いてある」とユーザーに伝わりやすくなります。
スニペットの内容を工夫することで、検索順位を変えずにクリック率を改善できる可能性があります。
スニペットを改善するための考え方
スニペットを改善するアプローチは、種類によって異なります。
通常のスニペットの場合
通常のスニペットは、メタディスクリプションとページ本文の内容が影響します。
メタディスクリプションを設定する際は、以下のポイントを意識できるとベストです。
- 文字数は100〜130文字程度:スマートフォンでは80〜100文字程度で切れる場合があるため、重要な内容は前半に入れる
- ページの内容を正確に要約する:ユーザーが期待してクリックしたのに、ページの内容が違う場合は直帰率が上がる
- 検索ユーザーが知りたいことを先に書く:「このページで何がわかるか」「どんな課題が解決するか」を冒頭で明示する
- ページごとに固有の内容を書く:全ページで同じテキストを使うと、Googleが自動で別の文章に差し替えることがある
なお、メタディスクリプションを設定してもGoogleが必ずしもその内容を表示するわけではありません。Googleはページ本文から自動的に抜き出すことも多いため、ページ本文自体をわかりやすく書くことが根本的な対策になります。
リッチスニペットの場合
リッチスニペットを表示させるには、構造化データのマークアップが必要です。WordPressを使っている場合は、SEOプラグイン(Yoast SEO・SWELL内蔵機能など)が構造化データの一部を自動的に出力してくれます。
FAQリッチスニペットは比較的対応しやすく、問い合わせページやサービスページに「よくある質問」セクションを設けて構造化データを設定することで表示を狙えます。
設定後はGoogleの「リッチリザルトテスト」というツールで正しく読み込まれているかを確認できるとベストです。構造化データが正しく設定されていても、Googleが必ず表示するとは限りませんが、表示される可能性を高めることができます。
強調スニペットの場合
強調スニペットは、ページのコンテンツ内容によって採用される可能性が変わります。
- 質問形式の見出しを立てて、すぐ下に簡潔な回答を書く
- 「○○とは」という定義は最初の段落で明確に説明する
- 手順を説明するコンテンツは番号付きリストで整理する
- 表で比較できる情報はテーブル形式で記載する
強調スニペットに採用されると検索結果の最上部に表示されるメリットがある一方で、ユーザーが検索結果画面でそのまま回答を得てしまい、ページにクリックしてこないケース(ゼロクリック検索)もあります。どのキーワードで強調スニペットを狙うかは、コンテンツ戦略全体の中で考えることが大切です。
スニペットを非表示にする方法
スニペットを意図的に表示させたくない場合は、メタタグで制御できます。
ページ全体のスニペットを非表示にしたい場合は nosnippet タグを使い、特定のテキストだけを非表示にしたい場合は data-nosnippet 属性を該当のHTMLタグに追加します。また、max-snippet で表示する文字数の上限を指定することもできます。
ただし、スニペットを非表示にするとクリック率が下がる可能性が高いため、よほどの理由がない限り通常は設定しません。個人情報・機密情報が含まれるページや、検索結果に表示したくない内部ページに使うケースが主な用途です。
まとめ
スニペットは「検索結果の説明文」という一言で片付けられがちですが、実際には通常・リッチ・強調の3種類があり、それぞれ対策の方向性が異なります。
- 通常スニペット:メタディスクリプション+ページ本文の内容
- リッチスニペット:構造化データの実装
- 強調スニペット:質問と回答が明確なコンテンツ構造
検索順位を上げる施策と並行して、スニペットの内容を見直すだけで、既存のページからの流入が増えることもあります。まずは自社サイトのページを実際に検索して、どんなスニペットが表示されているかを確認してみるのがおすすめです。
関連用語
- メタディスクリプション(スニペットに表示される説明文の設定項目)
- CTR(クリック率)(スニペットの内容が直接影響する指標)
- SEO(スニペット対策が含まれるWeb集客の施策全般)
- メタタグ(スニペット表示を制御するHTMLの記述)
- キーワード(スニペットに含まれると太字で強調表示される)