Yet Another Related Posts Plugin(YARPP)のオススメ設定と機能概要

YARPP

ワードプレスで関連記事を表示するプラグインYARPP。関連記事を表示することはサイト内回遊率を上げてSEO効果を高めるためにも有効な施策なので、ぜひ導入したいプラグインです。今回はそのYARPPの基本設定ついてまとめていきます。

YARPPとは?

YARPP 入門編

Yet Another Related Posts Pluginは、ワードプレスの投稿記事に関連した記事を表示させることができるプラグインです。Amazonなどにもある「この本を買った人はこの本も買っています」みたいなものですね。このような関連記事を表示させることで、ブログの読者に他のブログ記事も読んでもらう可能性を高めることのできるプラグインです。

YARPPのインストール

YARPPのインストール

ワードプレスの管理画面より「プラグイン」→「新規追加」と進み、上記写真の赤枠の検索まどに「YARPP」と入れます。すると一番初めに出てくるので「今すぐインストール」→「有効化」とクリックして有効化します。これでインストール完了です。

YARPPはここだけ設定すればOK!オススメの設定

YARPPに限らず、ワードプレスプラグインの設定画面は非常に複雑です。多くのプラグインは初心者〜上級者まで使えるようになっているため、全ての設定を知ろうと思うと大変です。なのでここでは初心者にもオススメの設定をご紹介します。

まずは、管理画面より「設定」→「YARPP」と進み、設定画面に進みます。

YARPPページへ移動

「関連スコア設定」内の「表示する最低関連スコア」を「1」に設定します。その他は変更しません。

YARPPの関連スコア設定

「表示設定 ウェブサイト用」の項目内「一度に表示する関連記事数」を「10」に設定します。

「関連記事表示を囲むタグ:」の項目内にある「Related posts:」の英語部分を「関連記事:」や「あなたにオススメの記事:」等に変更します。

「関連記事がない時のメッセージ:」の項目の「<p>No related posts.</p>」を丸ごと全部消します

YARPPの表示設定 ウェブサイト用

以上で設定は完了です。するとブログ記事の最後にこのように表示されます。(テーマにより表示は違います。)

YARPPのオススメ設定

記事数を10と設定したので、関連記事が増えたら最大10記事まで表示されます。その他の設定方法など知りたいという方は、次の初級編に進んでください。

YARPPの設定項目の意味を全部知りたい

YARPP 初級編

オススメの設定だけではなくて、YARPPの設定項目の全部が知りたい!という方はこちらを参照してください。

フィルター設定

YARPPのフィルター設定

フィルター設定は、特定のカテゴリーやタグのページを表示させない機能です。例えば、新着情報のカテゴリーなど特に関連記事として表示する必要のないカテゴリー(またはタグ)がある場合はここでチェックします。

その他、「公開状態」がパスワードで保護しているページや、昔の記事を表示したくない場合は設定が必要です。

関連スコア設定

YARPPの関連スコア設定

関連スコアの設定は、何を元に関連記事として評価するかの設定で、YARPPで重要な設定です。

表示する最低関連スコア

関連度が高いか低いかの品質により、関連記事として表示するかしないかを設定することができます。「1」などなるべく低く設定し、関連度が低くてもなるべく表示されるようにすると良いでしょう。

タイトル / 内容 / カテゴリー / タグ

関連記事としての評価基準として、タイトル・内容(文章)・カテゴリー・タグのどの項目を高く評価するか若しくは評価しないかの設定です。この設定はサイトの構成によって何を重要視するかが変わるので、一概には正解はありません。多くの場合はカテゴリーやタイトルを「検討する」もしくは「検討する(重要視)」に設定すると良いでしょう。

YARPPのタイトルと内容が「検討しない」から変更できない場合。

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全ての投稿タイプの結果を表示

こちらは投稿タイプ毎に関連記事を表示するための設定です。例えば、「投稿」の関連記事として「固定ページ」のページが表示されるか否かの設定です。または、カスタム投稿タイプを設定していた場合はそれらの投稿タイプへも反映されます。

チェックすることにより、投稿タイプには関係なく関連記事を表示することができます。しかし、多くの場合は同じ投稿タイプ内に関連の記事があるでしょうから、チェックは外したままが良いでしょう。

過去の記事だけを表示

現在見ているブログ記事よりも昔の記事のみを表示します。古い記事をどんどん読んでほしいようなサイト(あまり思いつきませんが)の場合はチェックしましょう。

表示設定 ウェブサイト用

YARPPの表示設定 ウェブサイト用

「表示設定 ウェブサイト用」では、ウェブサイトに表示するページや形式を設定します。デフォルトの設定では記事の下部に以下のように表示されるのですが、この表示を変更するのがここの設定です。(表示のデザインはテーマによっても変わります。)

YARPPのデフォルト表示

Automatically display related content from YARPP Basic on:

この設定は、どのページで表示するかの設定です。固定ページにも表示する場合は「固定ページ」にもチェックすると表示することができます。基本的には「投稿」のみのチェックで問題ないでしょう。

アーカイブでも表示

記事一覧画面でも関連記事を表示するか否かの設定です。特にチェックを入れる必要はないでしょう。

一度に表示する関連記事数

読んで字の如くですが、何記事を表示するかの設定です。サイトのデザインや構成、後述するカスタムの表示に合わせて設定してください。

リスト / サムネイル / カスタム

リスト表示は、上記画像にもある行頭番号のついた表示です。サムネイルに設定すると以下のように表示されます。

YARPPのサムネイル表示

先ほどのリスト表示とは違って、画像が表示されました。記事に「アイキャッチ画像」が設定されていれば、アイキャッチ画像が表示されます。

「カスタム」の設定については、デフォルトの設定だとほぼほぼ使えません。。(後述します。)

HTMLやCSSの知識があるなら、YARPPのオリジナルテンプレートを作ってしまうのがよいでしょう。

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関連記事表示を囲むタグ: / 各関連記事を囲むタグ:

HTMLタグを変更する際に利用します。HTMLタグの変更は間違うと表示がおかしくなることがあるので、「Related posts:」の文字を「関連記事:」にするなど、文字のみの変更にしましょう。

抜粋を表示?

関連記事内の文章を表示することができます。「抜粋の長さ(単語数):」という項目で文字数を設定したいところですが、英語の単語数で反映されるため実際の単語数にはなりません。数字を少なくすると文字数も少なくなります。実際には以下のように表示されます。

YARPPの抜粋表示

関連記事がない時のメッセージ:

関連記事がない場合に、何を表示するかという設定です。多くの場合、なければ何も表示しないほうがよいでしょうから、この内容は空にしておくのがよいでしょう。

表示設定 RSS/Atom フィード用

RSSやAtomに関連記事を含めるかどうかの設定です。多くの場合は設定しないで問題ないでしょう。

YARPPで関連記事をサイドバーに表示する

YARPPは通常、記事コンテンツの下部に表示されますが、ワードプレスのサイドバーウィジェットを使って、サイドバーに表示することも可能です。その方法を見ていきましょう。

自動表示を解除する

YARPPの表示設定 ウェブサイト用

「表示設定 ウェブサイト用」の一番上の項目で、自動表示する投稿タイプを選択するチェックボックスがあります。このチェックボックスを全て外します。

ウィジェットにYARPPを設定する

管理画面より「外観」→「ウィジェット」と進みます。

YARPPのウィジェット設定

すると、画面内に「Related Posts (YARPP)」という項目が出てくるので、これを右側にある「サイドバー」にドラッグします。

YARPPのサイドバーウィジェット

各種設定が出てきますが、こちらは今まで行なってきた設定内容と同じです。これで保存するとサイドバーへの関連記事設置の完了です。

YARPPをサイドバーに設置

 

番外編:YARPPの配信するテンプレートを使ってみる

ここからは番外編です。今まで、関連記事の表示は「リスト」と「サムネイル」という2パターンでしたが、YARPPが配信するテンプレートで、別の表示方法が可能です。

設定自体は簡単ですが、そのままではほとんど使えない機能なので、HTMLやCSSの知識がある方は自作のYARPPテンプレートを作る方法を読んだ方がタメになります。逆にHTMLやCSSの知識がない人向けの内容はここまでです。

また、ほかのプラグインと連携する設定などもありますが、このページでは割愛しています。

YARPPのカスタムテンプレートを設定する

YARPPのカスタムインストール

管理画面で「カスタム」にマウスオーバーすると、上部に「テンプレートを移動」というボタンが出てくるので、このボタンをクリックします。すると、ページが再読み込みします。

YARPPのカスタムテンプレート選択

再度、「カスタム」の部分をみると6つの選択画面が出てきて、表示を変更することができます。それぞれの表示方法を見ていきましょう。

Simple

YARPPのカスタムテンプレート「Simple」表示

「リスト」表示と近いですが、記事タイトル後ろの(1)の表示がなくなりました。

List

YARPPのカスタムテンプレート「List」表示

記事の表示方法がカンマ区切りの表示になります。

Multilingual

マルチリンガルは、複数言語対応にするテンプレートです。そのほかに「WPML」プラグインと「Polylang」プラグインが必要で、説明が複雑になるのでここでは割愛します。

Yet Another Photoblog

Photoblogでは、「Yet Another Photoblog」プラグインが別途インストール・設定が必要なため、ここでは割愛します。

Random

ランダムでは、関連記事がない場合にランダムに記事を表示してくれます。使うとすれば、関連スコアを高い数値にすると良いでしょう。

Thumbnails

YARPPのカスタムテンプレート「Thumbnail」表示

設定しているサムネイルが表示されます。そのままだと画像が横いっぱいに表示されるので、CSSによる整形が必要になります。

Yet Another Related Posts Pluginの基本設定まとめ

いかがでしたでしょうか?YARPPの基本設定は簡単ですが、カスタマイズするとなるとHTMLやCSSの知識が必要になってきます。サイトの形式によってはその他の関連記事表示プラグインを検討するのも良いかもしれませんね。

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三上 龍志|株式会社シンシエイト
この記事を書いた人
三上 龍志|株式会社シンシエイト
2005年からWeb制作に従事。システム開発ベンチャーでエンジニアとしてWeb開発、Webコンサルティング会社でマーケター・新規事業開発を経て2015年に当社を創業。顧客の成果に顧客よりも本気になることをテーマに、Webを通じて顧客の事業を加速させるために日々奮闘中。
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