メイウェザー VS マクレガーを見て感じた4つのこと
友人に誘ってもらって、アイリッシュバーにてメイウェザーとマクレガーのボクシング戦を見てきました。
あまり知らない人のために簡単に説明すると、メイウェザーは元ボクサーで、49戦49勝と無敗で5階級制覇した40歳アメリカ人。マクレガーは総合格闘技(UFC)のライト級王者の29歳アイルランド人。
ボクシングには特別興味もなかったのが実のところですが、会場(アイリッシュバー)には多くの外国人が集まってかなり白熱しました。特にアイリッシュバーだけあって、アイルランド出身のマクレガー勢が8割くらいでした。
結果は10回TKOでメイウェザーの勝利。
1. 土俵が違えば必要なモノも違う
ボクシングは3分12ラウンド制ですが、マクレガーの総合格闘技は5分5ラウンド。ボクシングの方が全然時間が長いんです。
実際にマクレガーは4ラウンド目くらいから目に見えてスピードが落ちて、体力がなくなってきたように見えました。
当然、メイウェザーは3分12ラウンドに慣れていて、そのための体力づくりは何十年もしてきているはず。かたやマクレガーはそうではない。ボクシングに十分な体力づくりはしてきていなかったはずです。
ビジネスにおいてもその土俵で必要なモノを重点的に準備することが重要ですね。
メイウェザーは試合後のインタビューでも、前半は飛ばさず相手の体力がなくなったところを攻めるという作戦だったことを明かしています。
2. 戦略の重要性
マクレガーの体力が落ちてきたところで攻めに徹するという戦略。まさに戦略が功を奏してメイウェザーは勝ちました。
もともとメイウェザーはガンガン攻めるインファイターではない(よう)ですが、相手に合わせた戦略を準備して49連勝を積み上げてきたのだと感じました。
エンターテイメントとしてのボクシングならいざ知らず、勝負としてのボクシングであるならば必ず勝つための戦略を立てて戦うのが重要だと改めて感じました。
3. 体力がなければ何も動かすことができない
マクレガーは9ラウンド・10ラウンドくらいになると、既に腕が上がらない状態になっていました。
致命的なダメージを受けたような様子はありませんでしたが、ボディをもらってたこともあり、前述の体力の差もあります。
そうなって体力がなくなってしまえば、どんなに強い人間でも本来のパワーを発揮することができなくなります。
これらは仕事のパフォーマンスでも同様で、体力をつけることが必要不可欠だと感じました。
4. 目的を成すための強く前向き気持ち
格闘技は痛そうなのでやりたいと思ったことはないのですが、しかし殴られても足を前に出し、手を前に出し、目的を成すための意志を強く持って戦うことの必要性を感じました。
相手を殴ることは目的ではなく、勝つための手段。殴られても前に進むのも勝つための手段。時には12ラウンド終えて判定もあれば、途中でのKOもある中で、「勝つ」という目的のために戦略も体力もつけます。
その前提で、何よりも気持ちが大切。なんとなく「勝ちたいなー」と思っていたら戦略も考えないし、体力もつかないまま。
彼らは「勝つ」という目的なのか、「世界一になる」という目的なのか、どんな目的を持って戦っていたかは本人のみぞ知るところですが、人それぞれの目的を明確に、そして誰にやらされるわけでもなく、自分自身が心の底からその目的を達成したいと思っている。そのパワーがなければ5階級制覇も総合格闘技の王者にも到底なれっこないですよね。
そんなことを感じながらボクシングに熱中していたのでした。