目標を達成するには習慣と思考が超重要!メンタリストDaiGoがおすすめする本2冊
こんにちは、三上です。最近、メンタリストDaiGoさんのYouTubeにハマっています。心理学や科学の研究を元にした内容を配信していて、エンタメとしても楽しく、内容も様々で充実しています。
いろいろな動画を見るのですが、DaiGoさんが2019年の終わりに年末に読むべき本として2冊の本を挙げています。
- やり抜く人の9つの習慣
- やる気が上がる8つのスイッチ
この2冊を読んでみたので、所感をまとめます。どちらもとてもタメになったので、オススメです。
やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学
いわゆる「成功」や「達成」を目指す人が、どうしたら自分の目標に近づくことが出来るか?ということが、心理学を中心に各種研究を元に書かれています。
私なりの解釈がたっぷり入っていますが、ご参考にどうぞ。気になると思った方は本を買って読んでみてください。
1. 目標は「具体的」にする
「成功する!」などの漠然とした目標ではなく、明確な達成基準を設けることが重要です。
「⚪︎円売り上げる」「課長に昇進する」などが明確な例で、「他人が喜ぶ仕事をする」などは曖昧です。この場合は「⚪︎人にありがとうと言ってもらう」の方が適切です。
そして目標を達成した時の気持ちを想像して、その時に得られるものやその為の課題をイメージします。(本書ではメンタル・コントラストと呼ばれています。)
これらを行うことで、目標達成に向けたやる気が高まって、決意も固まるということです。
2. 目標達成のための「行動計画」を立てる
Netflixだって見たいし、家族や友達とも過ごしたい私たちは、常に時間が足りない状況です。
目標達成のために具体的になにをする必要があるのかを明確にして、その予定を自分のカレンダーに先に入れてしまいます。
勉強が必要なら勉強時間を、ブログを書かなきゃいけないならその時間を、先にスケジュールを抑えてしまいます。
その次に、上記のようなルーティンではないが、比較的起こりうる状況(誘惑や障害)を想定します。本書では「if-thenプランニング」と書かれています。
「(if)もし⚪︎⚪︎が起きたら、(then)⚪︎⚪︎する。」と予め決めておきます。
私の場合「もし集中力が切れたら、バーピーをやる。」と決めています。仕事で集中力が切れて、ダラダラと時間を過ごしてしまうことへの対処法です。他には「電車に乗ったら読書する」などがあります。
このif ⚪︎ then ⚪︎の形は、脳が記憶しやすく、慣れれば無意識で行動できるようになるということです。
3. 目標までの「距離」を知る
目標達成のまでにはマイルストーン(経過地点)があります。100万円の売り上げ達成が目標なら50万円が中間地点です。
例えば「1月に100キロ走る」という目標の場合、15日あたりで50キロは走っていたいですよね。次の半分過ぎたところで、90キロ残ってたらクリアは難しい訳です。当たり前です。
スタート地点から目標のゴール、そして現時点の居場所を確認することが必要です。
ポイントとして、常にゴールまでの距離を意識する事が重要だという研究結果があるようです。過去やってきた事よりも残りの目標にフォーカスするということです。
「目標の70%出来たぞ」と思うよりも「目標までの残り30%だ」と考える方がモチベーションが上がり、達成確率も上がるります。
4. 「現実的な」楽観主義者であれ
基本的にポジティブな思考は良いですが、「ラクに達成できる」という現実無視的な楽観主義では目標達成は難しくなります。
目標としてかかげるくらいですから、ほとんどの場合は出来るか出来ないか際どい、もしくは過去に失敗している目標だと思います。
「出来る!」と楽観的に考えながらも、達成が難しい事を理解・認識して、どうしたら達成できるか?なぜ失敗したのかを現実的に考えて、課題と真摯に向き合う必要があります。
5. 「証明」ではなく「成長」にフォーカスする
「私は目標を達成する能力がある!」と、自分の能力を証明しようとすると、目標達成出来なかった時に挫折してしまいます。
エリート街道まっしぐらの新卒生が社会に出てて陥る挫折と似ています。
今は出来なくても成長すれば達成する事が出来ると考える事で、挫折から身を守ってくれます。
証明することは他者視点であり、成長することは自分視点です。いつも敵は自分であることを再認識できますね。
また成長を目的とすることで、人に相談しやすくなるメリットがあります。
証明するんだ!と意気込んでいれば、人には頼らずに自分一人で出来たことにしたいですよね。成長したいのであれば、人に聞いたっていいし頼ったっていい。
部下に「成長したいので教えてください!」と言われて嫌な人はなかなかいないですよね。
6. 能力(才能)は変化・成長させる
やり抜く力(グリット = Grit)とは心理学用語として「長期目標に向かうときの粘り強さとやる気」を意味します。目標達成までやり抜くにはなにが必要でしょうか。
本書では固定的知能感と拡張的知能感があると書かれていて、前者は「能力は生まれつき備わっていて変えられない」という考え方であり、後者は「能力は変更可能である」という考え方です。
固定的知能感を持っている人だと、仮に評価や点数が上がると不安になってしまい、その次にはまた元の評価に戻ってしまうようです。また、いわゆる他責の考え方に近く、物事の原因や要因を外部に求めてしまいます。
大切なのは拡張的知能感であることで、能力(才能)は成長させることが出来るのだと考え、チャンスも掴みやすくなるというのです。
7. 意思力を鍛える
意思力に関する本は様々出版されていて、私は「自分との約束を守る力」が意思力だと考えています。
炭水化物を食べない、ジムに通う、早起きするなどと決めたにも関わらず「今日だけはいいか」とサボってしまうのが、意思力の弱いということになります。
意思力は筋肉と同じように鍛える事が出来、さらに消費される力のようです。1日を通して、朝の寝起きが一番高く、夜に向けて減っていってしまうようなのです。
つまり自制心を精一杯働かせて、自分で決めた事を守り通す事で、少しずつ意思力も鍛えられて生きます。
小さなことでも良いので、日々続けることで意思力が鍛えられていきます。
8. 意思力を大切に使う
意思力は有限のため、使い過ぎには要注意です。つまり二つ同時に意思力を要するチャレンジはしない方が賢明です。
また、自分の意思力を過信しすぎることも危険です。意思力が低下した夕方などに誘惑に負けてしまう事があるからです。なるべく意思力を使わないようにしつつ、誘惑を近くにおかないようにする方が達成確率があがります。
9. 「〜をやめる」ではなく「〜をやる」と考える
「〜をやめる」と考えると、やめたい事が頭から離れなくなってしまいます。
例えばダイエットで「お菓子を食べるのをやめる」と考えると、お菓子の事が頭から離れなくなってしまいます。頭にあるうちは「食べない」という選択のために意思力を使い、そうしていつか意思力が誘惑に負けてしまいます。
この場合「3キロ痩せる」などと考えておくことで、頭にお菓子を思い浮かべないようにする。その結果、意思力を消耗しにくくなります。
これら「やり抜く人の9つの習慣」というタイトルの内容を私なりに要約したものです。続いて、もう一冊の本のレビューに進みます。
やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学
本書は、自分自身に対しても有効だし、チームや部下をもつような方はマネージメントにも有効です。
タイトルには「8つのスイッチ」とありますが、実際には思考パターンの3つの要素をベースに全8タイプに分類し、その内の2タイプの良い思考に導くものです。
ちょっとわかりづらいと思いますので、具体的にしていきますね。
思考パターンの3つの要素
ベースとなる要素は以下の3つ、それぞれどちらに当てはまるかをチェックします。
- 成長マインドセット or 証明マインドセット
- 獲得フォーカス or 回避フォーカス
- 自信あり or 自信なし
成長 or 証明のマインドセットは前述の通りで、成長を目的とするか証明を目的とするかのマインドセットです。
獲得 or 回避フォーカスは、あるものを獲得するためには痛みを厭わないか、もしくは痛みを避けるために行動するタイプかどちらかの診断です。成績一番になるために勉強に励むか、怒られないために勉強するのか、というような違いです。
自身の有無は、その言葉の通り自分に自信があるかないかです。
あなたはどちらのマインドセット・フォーカスでしょうか?
結論としては「成長マインドセット」「自信あり」に導く必要があり、獲得 or 回避フォーカスはどちらでもOKです。
全8つのタイプ
上記の3つの要素をそれぞれ組み合わせると全部で8パターン出来ます。それらを本書では以下のように名付けています。
- 中二病
- うざいやつ
- 臆病者
- 退屈な人
- やる気の空回り
- まじめな見習い
- 新星
- 熟練の匠
それぞれのパターンの詳細や具体的な特徴は本書を見ていただきたいのですが、結論としてはこの中の「新星」もしくは「熟練の匠」になることで、やる気スイッチが入るということです。
目指すべきは「新星」もしくは「熟練の匠」
「新星」は成長マインドセット・獲得フォーカス・自信あり、「熟練の匠」は成長マインドセット・回避フォーカス・自信あり。
違いは獲得 or 回避フォーカスで、つまりは「成長マインドセット」と「自信あり」は必須事項ということです。
前章でも述べた通り、まずはマインドセットを「成長」を目的とする事で重要です。自信をつけるには、一定の成果を出す必要があるので、成長を目的としてチャレンジする中で成果を出していきます。
マネージメントする立場だとしたら、なるべく早く成果が出るように導くのが良さそうです。
ここまでが出来れば、獲得フォーカスなら「新星」として、回避フォーカスなら「熟練の匠」として高いモチベーションを維持することができます。
読むなら「やり抜く人の9つの習慣」からがオススメ
どちらも面白く読めたのですが、話の流れとしても具体的な思考法としても「やり抜く人の9つの週間」を先に読むことをオススメします!